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[1]iPhone4sの中古を買った
4月がSoftbankの二年契約(自分割引)の更新月だったので、この機会にMNPで脱出することにした。
ライトユーザなので、料金を安く抑えるためにMVNOを選ぶことにする。
しかしながら、MVNOの選択肢の多くはドコモ回線を使用しており、しかもiPhone4は基本的にSIMロック解除ができない。
何らかのかたちで新しい機種を入手せねばならない。
SIMフリー版やDocomo版のiPhone5sを用いるのが確実かもしれないが、中古相場がまだこなれていない。
しかも、iPhone5以上のSIMロック解除下駄の動作が安定していないようだ。
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/ios/1427771221/
iPhone4sのSIMロック解除下駄は安定動作している模様なので、iPhone4sを某オクで入手することにする。
いまのiOS7.1.2の環境に慣れているし、それなりに安定しているので、iOS7.1.2のiPhone4sを探すことにする。
(別にiOS8は要らないし、動作が重くなるのはイヤということもある)
[2]ちゃんと使用できるようになるまでの経緯
2015年4月16日:近所のSoftbank shopでMNPを予約を済ませ、ウェブでDMM Mobileを申し込む。クレジットカード登録を済ませ、本人確認のため免許証をデジカメで撮ってアップロードする。本人確認が完了したとの通知がくる。
2015年4月17日:新規契約手数料の決済が完了したとの通知がくる。
2015年4月18日:商品(SIM)の配送を完了したとの通知がくる。たぶん、この時点でSoftbankとの契約が切れ、これまで使っていた携帯が使えなくなる。
2015年4月21日:SIMが届く。届いたのはピンクSIM(DN050...)であった。
2015年4月25日:いろいろあったあげく(後述)、ようやく通話できるようになる。
2015年4月26日:知り合いに指摘されて、データ通信できないことに気づく。(同日、解決済み)
2015年4月26日:知り合いから電話がきたのに、人名表示されないことに気づく。(翌日、一応解決済み)
2015年5月04日:じつは「連絡先」から選択して、電話を送信できていないことに気づく(ちゃんと固定電話にかけた場合や、番号手入力の場合にはうまくいっていたのだが)。連絡先から発信したときに、わけの分からない中国語のガイダンスに接続してしまったり、NTT docomoの「現在使われておりません」のガイダンスになったりする。(同日、解決済み)
[3]いろいろ躓いた
SIMロック解除アダプター(通称、下駄)は、ネットで成功事例が多いと見受けられたnew GPPを購入した。(事前に用意しておいた)
最近では5接点のものが送られてくるという話もあるが、届いたのは6接点のものであった。
下駄を履かせて挿入したところ「不正なSIM」だと怒られる。ネットの情報を元に「5接点化」してみた。
やはり、「不正なSIM」だと怒られる。
正しい手順はたぶん以下の通り:
- アダプターと一緒に送られてくるアクティベーション用のSIMを入れて、アクティベーションする。
- アクティベーション後に、SIMを入れ替えて、DN050を入れる。
- たぶん、ここでWifi経由でAPN設定するのだと思う。(今回は試行錯誤の段階で設定を済ましてあった)http://mvno.dmm.com/apn/index.html#iphone
- NTT Docomoの電波を掴んでくれる。
- ただし、この段階でも通話は可能だが、データ通信はできない。[設定]→[モバイルデータ通信]で「データローミング」をオンにすると、データ通信できるようになる。
- 登録してあるはずの相手からの着信であるにもかかわらず、相手の名前が表示されない。これは自分が入手したAU版のiPhoneに固有の問題であって、Softbank版では生じない問題であるらしい。
Cydiaでソースに「cydia.china3gpp.com」を追加する。自分のiPhone4sはiOS7.1.2なので、「iOS7 4S NewGPP&...」というのをインストールする。
この写真の下の方。理由はこのアプリの説明に「日版AU...」という記述があったので、中国語は読めないが、こっちかと思って...。再起動すると、着信履歴がちゃんと人名になった。なお、この「iOS7 4S NewGPP...」が何度もアップグレードを要求するので、いったん削除することにしたのだが、削除後も着信履歴は人名のままであった。とりあえず、そのまま。(なにか状況に変化があれば加筆する)
まず(2)で、送られてきたSIMを入れる前にアクティベーションを済ませておくということを知らなかったので(あるいは記載されていたのかもしれないが、new GPPの同封物は中国語なので、まったく理解できない)、まずここで躓いてしまった。
つぎに(5)で躓いた。通話できるのだからデータ通信もできると思い込んでいたのだが、そうではなかった。「さっきLINE送ったんだけど」「え?」とかいうやりとりがあって、ようやく気づいた。自宅だとWifiがあるので気づかなかったりする。
(6)はAU版に固有の問題らしく、日本語のウェブ情報も少ない。 事前に知っていればSoftbank版を購入していたことだろうが、事前にこれらのページを見つけることはほぼ不可能であっただろうとも思われる。
[追記]これで着信にかんする問題は解決したのだが、じつは連絡先から発信したときに、わけの分からない中国語のガイダンスになったり、NTT docomoの「現在使われておりません」のガイダンスになったりという事態に。[設定]→[電話]→「ダイヤルアシスト:オフ」で、とりあえず解決したっぽい。
[4]かかった費用
- AU版 iPhone4s (64G) : 16,484円
- new GPP SIMロック解除アダプタ:1,050円
- MNP転出費用:3,240円
- DMM mobile 新規契約手数料:3,240円
- Softbank4月分料金:4,168円(Softbank4月分請求額7,408円からMNP転出費用3,240円を差し引いた金額)
- DMM mobile 4月分料金:498円+2円(ユニバーサル料)
合計:28,682円
28,682円から機種代を除いた費用は12,198円、アダプタ代も除くと11,148円になる。
いままでのSoftbankの月額請求が6,698円なので、MVNOへMNPで移動することで(機種代を除いても)約2倍の出費がとりあえず必要になる。
移動費用は数ヶ月で、機種代を含めても1年以内に回収できる見通しなのだが、はたしてどうなることか。
[付録]その他の諸経費
- iPhone4用 Gelaskins(未使用品):200円(オプション)
- iPhone4用 非純正バンパー:490円(オプション)
ここは自分のための備忘録(adversaria)なのだけれど、誰かの役に立つかもしれないので、一応書き留めておく。